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InBody580 (体成分分析装置)を導入しました

[2026.03.08]

この度、新たな体成分分析装置としてInBody580を導入しました!

 

 

InBody測定は、体を構成する基本成分である体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪を定量的に分析し、「栄養状態に問題はないか」「身体はバランスよく発達しているか」「むくみの有無」といった体成分の過不足を評価する検査です。


この装置を使用することで、病態を評価して治療に活かすことが出来ます。実際に世界70カ国以上の医療施設や大学で既に使用されています。
当院では、この装置を利用して来院される方の継続的な評価・治療に役立てていきたいと思います。

 

 

【ダイエット外来におけるInBodyの活用】

 

  • 「体重だけでは分からない体の質的変化」を可視化する

 

これまでも体組成計を用いて筋肉量や骨量の推移を確認しながら指導を行ってきましたが、InBodyを用いることでさらに詳細な評価が可能になります。

また体重があまり変わりなくても、体脂肪率・体脂肪量が減少していればダイエット効果があると判断されます。体重減少しても筋肉量が著しく減ることはリバウンドに繋がりやすく、望ましいダイエットとは言えません

 

  • 隠れ肥満 (C型・筋肉減少+脂肪優位)の発見と是正

 

InBody580では体幹と四肢それぞれの部位別筋肉量と脂肪量・脂肪率が評価できます。ダイエットにてBMIが低下しても、体脂肪率の高い「C型」ではお腹周りを中心に脂肪の蓄積が残存しがちです。データに基づき、筋肉トレーニングやタンパク質指導を行い、改善に活かすことが期待できます。

 

  • リバウンドしにくい体 (基礎代謝を落とさない減量)を目指すための科学的モニタリング

 

InBodyを用いて経時的にデータを見ていくことでその変化を実感することができます。「前回より体重が3kg減ってます」「体脂肪が2.8kg減りましたよ」「筋肉量が+0.4kgです」など数値で変化を実感すると、モチベーションが維持されます。体重とは一生付き合っていかなければなりません。頑張る日があれば、頑張らない日もあってもいいんです。オンオフを持たせながら持続可能なダイエットを目指しましょう。継続は力なりです!

 

 

【料金】
InBodyは、自費 550円/回 (税込)で測定できます。なお、ダイエット外来または健康診断で来院された方は無料で実施しております。


※心不全あるいは下肢のむくみがある患者さんにつきましては、保険診療適用となる場合があります。


詳しくは当院スタッフまでご相談ください。

 


【測定結果】

InBody測定結果では、「筋肉量のバランス」「体の発達状況」など詳細な分析が可能です。この測定結果に基づいて、今後の改善すべき体成分の目標設定ができます。

生活習慣・運動習慣・食習慣における計画を立て、継続的にモニタリングを行うことで検査を有効活用できます。

 

 

【体成分結果用紙】

体制分結果用紙をお渡しします。全ての項目を用紙に記載することはできないので、私がお伝えしたい内容にフォーカスしたものをピックアップします。

 

 

なお全ての項目は、InBodyのアプリケーションにて閲覧可能です。QRコードからアクセスしてください。ご不明な点がございましたら、スタッフまでお尋ねください。

 

 

体成分分析

体重を構成している体成分の測定結果を提供します。人体の構成成分を分析する方法はいくつか存在しますが、InBody580は4区画モデルに基づいて体成分を分析します。4区画モデルというのは、人体の構成成分を体水分・タンパク質・ミネラル・体脂肪の4つに区分する理論です。

 

 

① 体水分量 (Total Body Water)

健康な人は体重の約 50~70%が水分です。体水分は摂取した栄養素を体の細胞に届け、老廃物を体外に排出する運搬の役割をしています。

 

② タンパク質量 (Protein)

体水分と共に筋肉の主な構成成分です。タンパク質量が足りないというのは、細胞の栄養状態が良くないことを意味します。

 

③ ミネラル量 (Minerals)

ミネラルの約 80%は骨にあり、体を支える役目をします。不足すると骨粗鬆症や骨折の危険性が高まります。ミネラル量は除脂肪量と密接な相関関係にあります。

 

④ 体脂肪量 (Body Fat Mass)

食事で摂った栄養分は消化吸収され活動のエネルギーとして使われます。使い切れなかったエネルギーは脂肪細胞に蓄積され、肥満の原因となります。

 

筋肉-脂肪 (Soft Lean-Fat Analysis)

 

 

筋肉と体脂肪の均衡が分かります。数値は各項目の測定値を示します。棒グラフは各項目の理想値に対する比率を意味します。つまり、表にある100%は測定者の理想体重 (標準体重)を基準に算定した理想値を意味します。

 

また、棒グラフの先端を線で結んだ時の形によって、標準型・強靭型・隠れ肥満型等の身体のタイプが分かります。体重管理のために運動/食事管理をする際は、筋肉と体脂肪に変化が現れるため、そのモニタリングが正しくできます。

 

 

なお、この項目が示している筋肉量は骨格筋量ではありません。人体を組成・化学的な面からみて、体重から体脂肪量や骨ミネラル量を除いた部分を Soft Lean Mass と言い、これに最も近い言葉として筋肉量と表現しています。InBody の筋肉量は、DXA が提示する筋肉量 (Lean Soft Tissue Mass; 除脂肪軟組織量)と定義が一致します。

 

 

肥満指標 (Obesity Index Analysis)

 

 

測定者の体型と肥満の有無が分かります。体重と身長を利用したBMIだけでは肥満度の判定に限界があるため、BMI と体重当たりの体脂肪量が占める割合である体脂肪率の両方から、体型や肥満度をより正確に把握します。

 

標準範囲・標準値の決め方

BMI (Body Mass Index)

WHO の定めた基準を根拠にしており、標準範囲は男性18.5~25.0 (標準値22.0)女性18.5~25.0 (標準値21.0)です。

体脂肪率 (Percent Body Fat)

体成分に対する各種論文を根拠にしており、標準範囲は男性10~20% (標準値15%)女性18~28% (標準値23%)です。

 

部位別筋肉量 (Segmental Lean Analysis)

 

 

部位別(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)の筋肉均衡を見ることができます。上下半身の筋肉の発達程度や左右の均衡が分かるので、運動療法の判断基準になります。例えば、骨折・捻挫・関節炎・麻痺などで左右の不均衡が表れ、治療前後の判定などに用います。上下の棒グラフの長さが同じだと均衡が取れている体つきとなり、上下の棒グラフが均衡でも標準以下の方は筋肉量が少ないので、標準に入るような対処が必要です。

 

上の数値・棒グラフ

上の数値は実際の筋肉量を㎏で表示しています。棒グラフは標準体重で持つべき筋肉量と比べて筋肉量を評価します。

下の数値・棒グラフ

下の数値は現在体重からみた筋肉量の発達程度です。棒グラフは現在体重で持つべき筋肉量と比べて筋肉量を評価します。

 

体水分均衡-位相角 (ECW/TBW-Phase Angle Analysis)

 

 

細胞外水分比は健康な体の場合、体水分量(TBW)に対する細胞外水分 (ECW)の割合を常に0.380前後に維持します。しかし、浮腫を伴う疾患(腎不全・心不全・肝硬変・糖尿病など)がある場合、主に細胞外水分量(ECW)が増える形でこの数値が高くなり、加齢・サルコペニアなどで栄養状態が悪化した場合は、細胞内水分量(ICW)が減少する形で高くなります。そのため、ECW/TBWは浮腫の指標でありながら、栄養状態や疾患の重症度を示す指標としても広く使用されます。一般的に ECW/TBWは0.400を超えると高いと評価します。

 

 

位相角は、近年、骨格筋の質を示す指標として注目されおり、角度が大きいほど健常な細胞であることを示しております。生体電気インピーダンス分析(Bioelectrical Impedance Analysis: BIA)によって測定され、細胞の健康状態や栄養状態さらには生命予後を反映する指標として注目されています。韓国のデータによりますと、平均位相角は20~39歳の5.57°から80歳以上の4.23°まで年齢とともに低下し、この低下は身長や体重の減少と一致していました。体幹部は四肢と比べ高く出る傾向にありますが、四肢の位相角が4.5以下の場合は注意が必要です。筋肉のパフォーマンスの状態を鋭敏に捉えることが可能で、トレーニングによって位相角は改善します。

 

InBody点数 (InBody Score)

 

 

除脂肪量と体脂肪量の実測値を標準値と比べることで点数を算出します。

InBody点数は 80点を基準とし、体重調節の筋肉調節が+1㎏、脂肪調節が±1㎏ごとに点数は 1点ずつ下がります。また、筋肉量が標準より1㎏多くなるにつれて点数は1点ずつ上がります。点数が高い場合は筋肉が多く体脂肪が標準的な状態で、点数が低い場合は筋肉と体脂肪の均衡が良くない状態です。

 

体型評価 (Body Type)

 

 

BMI と体脂肪率を利用して体型を評価します。各々の標準値・標準範囲は男女によって異なります。

 

体重調節 (Weight Control)

 

 

適正体重は標準BMIから求める標準体重とは異なる概念です。標準体重は身長に相応しい体重であり、単純に身長を考慮したものですが、適正体重は測定者の体成分を考慮し、筋肉量と体脂肪量の均衡が取れた状態の体重です。例えば、筋肉量が多くて体重が重い場合、筋肉量をわざと減らす必要はないため、適正体重は標準体重より重くなります。

 

私のデータではBMIは21台でしたが、体重調整で+2.8kgでした。筋肉量を3.3kg増やし、脂肪量を0.5kg減らすと均衡の取れた適正体重となるようです。

 

栄養評価 (Nutrition Evaluation)

 

 

① タンパク質量

タンパク質量が標準値の 90%未満の時、不足とチェックされます。低体重でよく見られ、筋肉不足や栄養状態が悪いことを意味します。

② ミネラル量

ミネラル量が標準値の 90%未満の時、不足とチェックされます。不足の場合、関節炎・骨折・骨粗鬆症等が現れやすくなります。

③ 体脂肪量

標準体脂肪量の80%未満は不足、160%以上は過多、その間は良好と評価します。

 

 

筋肉均衡 (Lean Balance)

 

 

① 上半身均衡・下半身均衡

上半身は両腕の筋肉量の差が6%以上をやや不均衡、10%以上を不均衡と評価します。下半身は両脚の筋肉量の差が3%以上をやや不均衡、5%以上を不均衡と評価します。

② 上下均衡

両腕と両脚の棒グラフの長さの平均差が

1目盛以上はやや不均衡、2目盛以上は不均衡と評価されます。

 

部位別体脂肪量 (Segmental Fat Analysis)

 

 

部位別(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)の体脂肪量を確認することができます。

左の数値:実際の体脂肪量を㎏で表示しています。

右の数値・棒グラフ:標準体重で持つべき理想値に対する部位別体脂肪量のパーセンテージです。身体のどの部分に体脂肪が多く溜まっているか分かるため、運動・食事療法の参考になります。

 

研究項目 (Research Parameters)

この項目は少し細かな内容になります。InBodyは多くのアスリートが活用しており、プロ野球全球団も利用しています。(かの大谷選手も!)

詳細な分析となりますが、参考までに!

 

 

細胞内水分量 (ICW; Intracellular Water)

細胞内液(ICF; Intracellular Fluid)の約80%を占めており、細胞の中に存在する水分を意味します。

 

細胞外水分量 (ECW; Extracellular Water)

細胞外液(ECF; Extracellular Fluid)の約98%を占めており、血液や間質液に存在する水分を意味します。

 

骨格筋量 (SMM; Skeletal Muscle Mass)

随意的な運動が可能で筋組織による横紋を持っている筋肉を意味します。四肢の筋肉は骨格筋のみで構成されている反面、体幹の筋肉には内臓筋・心臓筋も混在します。そのため、当項目は全身筋肉量から、推定される内臓筋・心臓筋の筋肉量を除いた値でもあります。

 

基礎代謝量 (BMR; Basal Metabolic Rate)

呼吸や心臓の鼓動など生命維持に必要な最小限のエネルギーです。計測した除脂肪量に基づき、次のカニンガムの公式を利用することで算出します。基礎代謝量は筋肉量と比例するので、筋肉量が増加するほど基礎代謝量も増加します。

基礎代謝量=370+21.6×除脂肪量

 

骨ミネラル量 (BMC; Bone Mineral Content)

骨に存在するミネラル成分の総量を表します。また、骨ミネラル量と筋肉量の合計が除脂肪量であることから、除脂肪量から筋肉量を引いた値にも相当します。骨ミネラル量はミネラル量全体の約80%を占め、残りの約20%は体内にイオン状態で存在する骨外ミネラル量として、タンパク質と一緒に筋肉の構成成分となります。

 

体細胞量 (BCM; Body Cell Mass)

骨格筋・内臓・器官・血液・脳のような組織の無脂肪細胞部分の総量を意味し、タンパク質量と細胞内水分量の合計で算出されます。栄養状態・身体活動程度・疾患有無などを反映するバイオマーカーの役割をします。

 

除脂肪指数(FFMI) (Fat Free Mass Index)

除脂肪量を身長(m)の二乗で割った値です。身長が異なる人同士の除脂肪量を客観的に比較するための指数です。

 

体脂肪指数(FMI) (Fat Mass Index)

体脂肪量を身長(m)の二乗で割った値です。身長が異なる人同士の体脂肪量を客観的に比較するための指数です。

 

骨格筋率(SMM/WT) (Skeletal Muscle Mass/Weight)

体幹の骨格筋を含む全身の骨格筋量を、体重で割って比率で表した値です。体重に占める骨格筋量を評価するための指標です。

 

 

当院では、来院される方一人一人のお悩みに向き合うことを心がけています。目的や目標に向かって寄り添う診療を提供いたします。

何かお困りごとがありましたら、当院までお気軽にお尋ねください。

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