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Oasis Vibes in the Area! 〜ロンドンで体験した再結成ライブ ‘25〜

[2025.08.11]

Oasisの再結成ライブを観るため、仕事のお休みをもらいイギリスへ飛びました。世界中から3,000万人が応募し倍率は約30倍でした。チケットを確保できたのは本当に奇跡です。中学生の時に心を掴まれたバンドの復活に、胸が熱くなりました。今回は、ライブの感動とイギリス旅行について書きます。お付き合いいただけましたら幸いです。

 

 

イギリスは私にとって特別な場所です。ロックに目覚めて以来、洋楽に取り憑かれたように聴き続けてきた私にとって、この国は音楽の聖地です。料理は好みが分かれるところですが (笑)、郊外の風景は日本の美景にも引けを取らず息をのむほど美しいです。ロンドンの街並みや空気感は、歩くだけで心が躍ります。

 

 

夕方にヒースロー空港に到着。入国審査はスムーズで、荷物を受け取ってわずか20分で地下鉄に飛び乗りました。アールズコートのホテルにチェックイン後、さっそく現地在住の友人・長谷川さん、冨岡さんディナーへ。彼女はフリーランスのライターで、食の知識が半端でなく世界中の料理に精通しています。おすすめで訪れたトルコ料理店では、ケバブはもちろん、普段味わえない本場のトルコ料理に舌鼓。心もお腹も満たされました。

 

 

冨岡さんはイギリス在住35年のプロフォトグラファーです。レコードコレクターズのコラムニストとしても活躍し、UKロック界に精通しています。スティーブ・マリオットの追悼コンサートでポール・ウェラーと話していたら、ノエル・ギャラガーが嫉妬して話しかけてきたというエピソードには笑いました。ロリー・ギャラガーのストラトキャスターを弾いた経験や、ポール・ウェラーやエリック・クラプトン、故ジャック・ブルースとの交流があるなんて羨ましい限りです。政治やイギリスの医療制度(GP)など、話題は尽きず、久々の再会を心から楽しみました。

 

Shuさん、Yukaさんと3人でセルフィー

 

2日目は朝からロンドンの街を散策。夏のイギリスは気温20度前後で、歩くのに最高の気候。20km歩いても汗をかかない快適さに感動です。街中ではOasisのTシャツを着たファンをちらほら見かけ、気分が高まります。カーナビーストリート(ロンドンの“原宿”)にあるOasisのポップアップストアを目指しましたが、なんと5時間待ちの大行列!さすがに断念しましたが、ファンの熱気を感じるだけで幸せでした。

 

Vivienne Westwood本店はUKパンクロックの聖地です

 

ロンドン観光の定番、バッキンガム宮殿

 

夕方、ついにウェンブリースタジアムへ。ここはサッカーの聖地であり、2000年のOasisライブの舞台としても伝説の場所です。公式映像で何度も見た場所に立つだけで、胸に込み上げるものがありました。前座のCastとRichard Ashcroftのステージも圧巻でした。Castのジョン・パワーは、The La’sのベーシスト時代を彷彿とさせる情熱的なパフォーマンスで往年の名曲を披露。Richard AshcroftはThe Verveの名盤『Urban Hymns』から次々と名曲を繰り出し、「Bitter Sweet Symphony」では観客総立ちの大合唱!前座とは思えない盛り上がりに鳥肌が立ちました。

 

Oasisの「Cast No Shadow」は彼に捧げられた曲です!

 

そして、運命の瞬間です。「This Is Not A Drill」の文字がスクリーンに映し出され、Oasisのライブがスタート!「Fuckin’ in the Bushes」で会場のボルテージが急上昇する中、リアムとノエルが手をつないで登場。「Oasis vibes in the area!! London vibes in the area!!」とリアムが叫んだ瞬間、最後に彼らを観て以来20年間封じ込めてきた感情が爆発しました。解散から16年、ソロライブには一度も足を運ばなかった私にとって、ギャラガー兄弟が揃うこの瞬間こそが「Oasis」です。涙で視界がぼやける中、「Hello」が始まり、「It’s good to be back」の歌詞に心が震えます。続く「Acquiesce」の「Because we need each other〜」は、この再結成のために書かれたとしか思えないほど胸に刺さりました。

 

演奏が聴こえなくなるほど大合唱は圧巻!

 

「Cigarettes & Alcohol」では、リアムの一言で「Poznan」が巻き起こり、隣のおじちゃんと肩を組んでジャンプ!スタジアム全体が地響きのように揺れ、ビールの香りとタバコの煙が会場を包み込みました。普段はタバコが苦手ですが、この瞬間は最高のスパイスでした。

 

Manchester Cityの名物"Poznan"で大盛り上がり

 

セットリストは古くからのファンを意識した選曲です。シングルのカップリング曲「Fade Away」や「Slide Away」は、長年の夢だった生演奏に涙腺崩壊。「What For?」のフレーズには、ファンの心を掴んで離さない彼らの愛を感じました。「The Masterplan」では観客の大合唱に再び涙。「Don’t Look Back In Anger」と「Wonderwall」で会場は最高潮に達します。恋人たちが距離を縮め、ビデオ通話で遠くの友と歌い合う姿――全てが美しすぎました。

 

格別のオーラを放つリアム・ギャラガー

 

ラストの「Champagne Supernova」は、誰もが声を枯らして歌う定番曲。80,000人のファンが一つになり、ギャラガー兄弟の絆を祝福しました。ライブ後、リアムとノエルが軽くハグを交わし、クールに去るリアムの姿に、解散後の葛藤を乗り越えた「Brotherly Love」を感じました。こんなにも仲の良い二人を見たのは初めてです。ノエルにちょっかいをかけるリアムの姿に、懐かしいOasisが戻ってきたと実感しました。

 

 

観客の歌声で何度もリアムやノエルの声がかき消されました。信じられないほどの観客の熱気にはただただ圧倒されます。これがイギリスでオアシスを見るということだと改めて痛感しました。リアムが最初に叫んだ「Oasis vibes in the area!」の意味がよく分かりました。

 

もう二度と体験できないと諦めていた夢が叶ったのです。人生でこれほどまでに感動したライブはありません。今までに観たことのない絆で繋がれたギャラガー兄弟のパフォーマンスを前に、8万人のオアシスファンが全員で歌い上げるのです。感謝の気持ちで溢れながらライブは終わりを迎えました。

 

 

ライブ翌日、イングリッシュブレックファストを堪能した後に、King's Croos駅から高速列車でバーミンガムへ向かいました。Black SabbathやELOを生んだこの街は、最近逝去したオジー・オズボーンの故郷でもあります。

 

 

メタルロックの開祖と言われるブラックサバス、その中心人物がオジー・オズボーンです。彼らの名前のついた橋には数え切れないほどの花が手向けられています。世界中から多くのファンが押し寄せ、オジーがいかに愛されていたかをこの肌で感じました。至る所でサバスへの敬意が見られ、街中がオジーへ喪を服しているようでした。

 

足の踏み場がないほどの献花にファンの強い愛を感じました

 

市役所の前もBlack Sabbath一色でした

 

ロンドンに戻り、2日目のOasisライブへ。ステージから真横の席だったので、ステージ上での彼らの様子がよく見えました。初日の興奮とは違い、冷静に音に浸り、満足感に満たされました。

 

この光景は一生忘れられません

 

ステージ前に現れた幻想的な光の壁

 

翌日もレイルパスを使ってリーズへ。The Whoの名盤『Live at Leeds』の舞台であるリーズ大学を訪問しました。食堂の外に飾られたブループラークと、1969年以降の伝説的バンドの名前が刻まれた壁に感動しました。

 

食堂入り口に飾られたブループラーク

 

55年たった現在でもあの頃のオーラは残っています

 

リーズ大学は錚々たるバンドがライブを行った場所です

 

旅の最後に、イギリス人のスティーブと会いました。彼とはこれが初対面で、オアシスを通じて知り合い、半年以上メールでのやり取りを続けてきました。以前にブログで掲載しましたが、彼の貴重なコレクションを手放すというので譲ってもらいました。北部訛りの英語は日本人にはハードでしたが、ゆっくり話してくれて、話に花が咲きました。予定の列車に乗り遅れましたが、お陰でたくさんの話ができ幸せな時間を過ごすことができました。それにしてもスティーブの笑顔が素敵でした。彼は心筋梗塞を2回患っており、心機能も低下していますが、内服加療にて心不全悪化することなく過ごしているようで安心しました。イギリスなのでSGLT2阻害薬はやはりフォシーガです。(笑)

 

Steveと娘のRubyと3人でセルフィー

 

帰国日は早朝のフライトでしたが、疲れも感じないほど充実した旅でした。今回のライブを通じてオアシスの偉大さを改めて実感しました。彼らは正真正銘のロックスターであり、ワーキングクラスヒーローです。

10月の来日公演が盛り上がることは間違いないでしょう。東京ドームでもウェンブリーに負けないほどの大合唱が起こることに期待しています。

 

イギリスの郊外は自然豊かで心が洗われます!



They mean everything.

The swagger. The melodies. The attitude.
The lyrics. The mentality.
Oasis is not a band, it's a generation.

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