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Oasis  (What’s the Story) Morning Glory? (1995)

[2025.07.06]

2025年7月4日、ついにオアシスの再結成ライブが幕を開けました。冷静さを保とうとしながらも、SNSの熱狂的な盛り上がりに心から歓喜しています。兄弟の確執による解散から15年、会うことはおろか、口すら利かなかった二人が肩を組んでステージに登場する姿に、オアシスファンは皆涙しました。

 

 

世界中のオアシスファンが待ち望んだ瞬間です!

 

 

今年、発売30周年を迎えるオアシスのマスターピース『(What’s the Story) Morning Glory?』について、熱く語りたいと思います。かなりの長文になりますが、ぜひお付き合いいただければ幸いです。

 

 

オアシスファンの聖地 Berwick Street

 

 

2009年の解散以降、オアシスの評価は高まる一方で、オリジナル盤のアルバムやシングルは軒並み価格が高騰するほどの人気を誇っています。そして、ついに再結成が実現。もはやオリジナル盤を揃えるのは至難の業です。誤解を恐れずに言えば、私にとってオアシスは、いつの間にかビートルズと肩を並べる存在となりました。

 

普段聴くなら、2014年のリマスター盤で十分に楽しめます。手元には、RKIDスタッフがコアファンのためにフリーマーケットに出品した2014年リマスターのテスト盤がありますが、音は流通盤よりもタイトです。ノエルがリマスタリングを終えた数週間後に訪れたメトロポリス・スタジオ、そこはこのリマスター作業が行われた場所です。その場に居合わせたと思うと、今でも胸が熱くなります。あれから10年以上が経ち、まるで夢のようなひとときでした。

 

 

2014年のSuper Deluxe Boxとそのテスト盤レコード

 

 

後で知ったのですが、スタジオに設置されていたスピーカーは、かの有名なPMC BB5 XBD-Aで、価格は約1500万円。スタジオに入るだけで興奮の極みでしたが、そこでオアシスの音を聴けたらどんなに良かったかと、今さら後悔が募ります。それにしても、“Live Forever”のマスターテープを手に取った一般人は、後にも先にも私だけでしょう。まさに奇跡でした。

 

 

メトロポリススタジオのオーラに酔いしれました

 

 

オアシスは、90年代UKロックを牽引した労働者階級出身のスター・バンドです。「ビッグマウス」と揶揄されながらも、彼らは言ったことをすべて実現してきました。デビューアルバムはロック史に輝く大傑作で、続く本作は世界で2500万枚以上のセールスを記録する金字塔となりました。 

 

手元には、“Some Might Say”と“Cast No Shadow”の間に“Step Out”を収録したテスト盤レコードがあります。この曲は、スティーヴィー・ワンダーの”Uptight (Everything’s Alright)”に似ているとしてロイヤリティ問題を避けるため急遽外されましたが、クオリティは抜群です。この形でリリースされていたら、さらに売れていたことでしょう。

 

 

テスト盤レコードに付属されていたプロモーションカード

 

 

「ギターを手に持って、他人の曲をちょっと拝借して、時々弟の頭をぶん殴ってたらレコードが売れちまった」とノエルが振り返るエピソードは、まさにオアシスらしい。アホと天才は紙一重とはこのことです。  2016年のドキュメンタリー映画『Supersonic』は、彼らのキャリアの頂点であるKnebworth公演までの軌跡を追います。その魅力に何百回も観てしまいました。イギリス国民の4%がライブチケットを申し込んだという伝説の公演。もしその場にいたら、人生が変わっていたに違いありません。

 

オアシスの魅力は、シューゲイザー譲りの狂気的なギターノイズと、ジョニー・ロットンに色気を加えたようなリアムのボーカルにあります。初期3枚のアルバムを支えたプロデューサー、オーウェン・モリスこそ、彼らのサウンドの土台を築いた立役者です。彼らのメロディーは一見キャッチーで親しみやすいものの、実は非常に独特で掴みどころがありません。このアルバムでも、圧倒的な音像が構築されています。

 

本作でオーウェンは、ブリックウォール・マスタリングを駆使し、ラウドネス・ウォーを確立しました。ラジオやジュークボックスで埋もれないよう、音量を最大化し、過剰なコンプレッションでダイナミックレンジを極端に狭めました。特にギター音は、意図的に歪む寸前まで圧縮され、荒々しく厚みのある音を生み出しています。これは90年代の“Wall of Sound”と評価される一方、音の分離感やダイナミックレンジの喪失は、音楽の純粋な楽しみを損なうとの批判もあります。それでも、この音こそがオアシスの本質であり、今ではそのノイズさえ愛おしく感じます。

 

 

もし夢が叶うのなら全盛期のライブを体験したかったです (目を凝らすと全員のサインが!)

 

 

天才的なメロディーラインもエゴイスティックなボーカルも埋もれてしまうくらいに重ねられたギターノイズこそオアシスがオアシスたる所以でしょう。手数の多い繊細なホワイティのドラミングも、ギグジーのベースラインもノイズ沼に埋もれています。無重力の宇宙空間で得体の知れない何かを掴もうと無我夢中で漂ってる、そんな夢心地に浸らせてくれます。キーワードは、My Bloody Valentine、Jesus And Mary Chain、The Stone Roses。リバーブたっぷりのバッキングギターが音の隙間を埋め、リアムの声がその中を突き抜けます。『Loveless』を愛する私にとって、この音はたまらなく魅力的です。そして、時折垣間見えるギターアルペジオの美しさは、The Stone Rosesへのオマージュそのものです。このアルバムは、90年代のWall of Soundとラウドネス・ウォーの代表作(あるいは犠牲?)として語り継がれています。

 

2023年、モンマスシャーのロックフィールド・スタジオを訪れました。この偉大なアルバムが生まれた聖地です。オーナーの娘、リサさんがスタジオ内を案内してくれました。“Wonderwall”を録音した壁に触れ、“Don’t Look Back In Anger”で使われたヤマハのピアノに手を置き、“Champagne Supernova”をリアムが歌ったあの場所に立ちました。あの時の興奮は一生忘れられません。

 

 

ウェールズの山奥にある農場の片隅に位置するロックフィールド・スタジオ

 

 

アルバムは“Hello”で幕を開けます。バンドの荒々しいエネルギーが炸裂し、リスナーに喧嘩を売るかのような勢いに圧倒されます。冒頭のギターリフは、ゲイリー・グリッターの「Hello, Hello, I'm Back Again」を大胆に引用しつつ、オアシス流の解釈で再構築。70年代グラムロックへの敬意と、過去の栄光を現代に蘇らせる彼らの姿勢を象徴しています。ビートルズやストーンズの遺産を継承し、90年代の若者のリアルな感情を代弁するこの曲こそ、本作が大名盤たる所以です。ゲイリー・グリッターとのクレジット問題も、今となっては微笑ましい思い出です。

 

勢いそのままに“Roll With It”へ突入します。音楽の本能的なエネルギーを体現した中毒性のあるナンバーで、ビール片手に合唱する観客を想像させるアンセムです。ノエルの言葉を借りれば、「何を意味してるかよく分からないが、とにかく流れに乗っていくんだ」。歌詞に深い意味はなく、瞬間を共有することにこそ価値がある、そんなメッセージが込められています。歳を重ねるにつれ、オアシスというバンドの存在意義をより深く理解するようになりました。2025年の再結成ツアーが社会現象を巻き起こしている理由も、ここにあるのでしょう。

 

イギリス人の還暦オアシスファン、スティーブから聞いたエピソードを紹介します。1995年、彼はウェストン・スーパー・メア近郊のホテル「Country House」でシェフをしていました。ある夜、午前1時に夜間ポーターから電話があり、Oasis一行が4台のバンで到着。バンドメンバーやローディー、グルーピーたちと朝までどんちゃん騒ぎ、朝6時にはリアムと仲良くサンドウィッチを作ったそうです。すっかり意気投合したリアムは、彼を翌日の“Roll With It”の写真撮影に招待。ウェストン・スーパー・メアのビーチで、真夏にダッフルコートを着た気だるい表情の彼らを、レンズ越しに見ていたスティーブ。その後、“Roll With It”とBlurの“Country House”がブリットポップの頂上決戦を繰り広げたのも、偶然にもBlurのシングル曲と同名のホテルで働いていた彼にとって忘れられない思い出です。

 

アップテンポな2曲から一転、“Wonderwall”へと流れ込みます。ジョージ・ハリソンの同名サントラに着想を得たタイトルで、シンプルなコード進行(Em7-G-Dsus4-A7sus4)がゆったりとしたグルーブを生み、チェロとヴァイオリンの導入で奥行きのある音を構築しています。ノエルの曖昧な歌詞は、聴く人それぞれに異なるストーリーを投影させます。そしてもう一つの魅力はリアムの声です。彼の声は本能的でリアリティがあり、聴き手にカタルシスをもたらします。イギリスでは街角やスタジアム、卒業式でも歌われる普遍的な名曲です。ノエルがよじ登ってレコーディングしたスタジオの外にある壁(まさに“Wonderwall”そのもの)に触れたことは、忘れられない思い出です。 

 

 

ノエルがよじ登ってレコーディングした壁 (まさにWonderwall)!周囲はボヘミアンな雰囲気に包まれています

 

 

曲だけでなく、ジャケットも秀逸です。ブライアン・キャノンの見事なアートディレクションにより、Creation Recordsの社員だったアニータさんがモノクロ写真で登場しています。彼女のドレスの色がずっと気になっていました。ところが、世界は狭いもので、知り合ったコレクターのダニーが所有していました (笑)。そのドレスの色はワインレッド。モノクロの世界が一瞬にして色づいた瞬間でした。

 

余韻に浸ったまま、”Don’t Look Back In Anger”が始まります。ノエルが歌うと告げられたリアムは大激怒、レコーディングは一時中断しました。うまくリアムを言いくるめ、最終的にリアムが”Wonderwall”を、ノエルが”Don’t Look Back In Anger”を歌うことで折り合いがつきました。本レコーディングでは、ライブ感を重視したアプローチが取られています。ギターやコーラスの多重録音で厚みを増し強調させる手法により、スタジアムロックのようなスケール感が引き立っています。ホワイティによるシンプルで正確なドラムビートは、曲の壮大さを引き立てる土台となっています。後にこの曲は、ライブで大合唱され、ハイライトとなるのですが、レコーディングの時点でそれを悟っていたかのような出来色です。

 

オーウェンは、本当に偉大なプロデューサーです。歌詞に出てくるSallyは、架空の人物の代名詞のようなもので、Stone RosesやPolice、もっと遡ればLittle Richardの曲にも登場しています。ノスタルジックな響きがあり、親しみやすいのでしょう。イントロのピアノはジョン・レノンの”Imagine”へのオマージュです。ロックフィールド・スタジオを訪れた際に、このピアノは変わらずそこに置かれていました。リサさんが「触っても良いのよ」と言ってくれたので、恐る恐る鍵盤に触れました。これが人生初ピアノでした。「こんな未来が来るんだったらピアノやっておくんだった』と苦杯を飲みました。それにしても、これほどシンプルなカノンコードなのに、どうしてこんなにも壮大でエモーショナルな曲になるのでしょうか?オアシスの音楽には魔法がかかっているとして考えられません。

 

 

ヤマハのピアノに感涙!Don't Look Back In Angerを聴くたびに思い出します

 

 

長年、”Hey Now!”ほど不要な曲はないと感じていました。こんなにも冗長で魅力に欠ける曲を収録するくらいなら、”Rockin’ Chair”や”The Masterplan”、少なくとも”Round Are Way”を入れてほしかったと残念に思っていました(B面のクオリティが狂ってます)。それでも、何千回も聴いているうちに心境が変わるものです。この曲は名盤の中での箸休めのような役割を果たしていると気づき、「これもありかな」と受け入れられるようになりました。それにしても、リアムの声はまさに一級品です。今では、なんとなく悪くないかな、と思ったりもします。

 

“The Swamp Song”で一息ついた後、アルバム後半は”Some Might Say”で幕を開けます。この曲は、オリジナルドラマーであるトニー・マッキャロルが演奏した最後の曲です。本アルバムの残りの曲はすべて、新加入のアラン・ホワイト (ホワイティ)がドラムを担当しています。イントロからゾクゾクするようなこのシングル曲は、オアシス史上初の全英1位を獲得しました。力強いギターリフと自信に満ちたソングライティングが、当時のオアシスの勢いを象徴しています。シングル盤のジャケットが素晴らしく、いつかこの実在する駅を訪れたいと思っていました。そして、2018年にその夢を実現しました。ロンドンから乗り継いで向かう予定だったのですが、残念ながらダービーから先の列車が運休。仕方なくダービーからバスに乗り換えてクロムフォードへ向かいました。苦労した分、到着した時の感動は何倍にも膨らみました。のどかな駅には人影ひとつなく、列車が運休していたのをいいことに、線路に立ち入らせてもらい、心ゆくまで写真を撮りました。驚くことに、この駅は民家として使われているんです。さすがイギリス! それにしても、ブライアン・キャノンのアートワークのセンスには脱帽です。ヒプノシスに引けを取らないカタルシスを感じさせてくれます。

 

 

Some Might Sayを聴きながら夢中で撮りました

 

 

“Cast No Shadow”は一転して、とても繊細な輝きを放つ曲です。ギャラガー兄弟の親友あるリチャード・アシュクロフトに捧げられたこの曲は、彼の内面的な苦悩からインスピレーションを得ています。”Cast No Shadow” (影を落とさない)というタイトルは、リチャードの繊細で儚い存在感や、まるで「実体を持たない」かのようなスピリチュアルな雰囲気を反映しているようです。創造性や精神的な純粋さが現実の重圧に抑圧される様子を、詩的に表現しています。ノエルは、リチャードが音楽を通じて魂を解放しようとする姿に共感し、この曲で彼を讃えつつ、その苦悩にも寄り添ったのでしょう。話は少し逸れますが、リアムとリチャードのコラボ曲 ”C’mon People (We’re Makin’ It Now)”は最高です。彼らの友情は再結成ツアーでのサポートアクトからも伝わってきます。90年代のUKロックを牽引した偉大なボーカリストの競演は、涙なしには聴けません!

 

アルバムの隠れた名曲が”She’s Electric”です。私の高校時代の友人は、この曲をライブで聴きたいとずっと言い続けてきました。軽快でユーモラスなこの曲は、ノエルのソングライティングの幅広さとビートルズへの愛が感じられる佳作です。日常的なテーマをウィットに富んだ歌詞で描き、明るいギターリフとキャッチーなコーラスで彩られたこの曲は、アルバムの感情的な重さを和らげる重要な役割を果たします。ここからアルバムは一気に最終局面へと突き進みます。

 

 

1995/10/5 ボーンマスでのサイン (ギグジー不在、、、涙)

 

 

その前にちょっと余談を。実はこのアルバムには、当初もう1曲収録される予定でした(レコード盤には”Bonehead’s Bank Holiday”が収録されていますが、それとは別)。その曲は、ノエルが歌う”Step Out”です。もともとは”Some Might Say”と”Cast No Shadow”の間に収録される予定で、実際に私が所有しているテスト段階のレコードに収録されています。この曲順の流れが秀逸でとても気に入っているのですが、スティービー・ワンダーの”Uptight (Everything’s Alright)”にあまりにも似ていたため、ロイヤリティ問題を避けるために削除されました。たらればは禁物ですが、この曲が収録されていたら、アルバムはさらに売れていたかもしれません。ノエルがモータウンのリズムやソウルの要素をロックに融合させたという点でも、非常に興味深い曲です。”Step Out”にしろ”The Masterplan”にしろ、収録されなかった曲がこれほどのクオリティを持つことに驚かされます。本当にとんでもないバンドだったと、改めて感嘆させられます。(余談終わり)

 

次曲はアルバムのタイトルトラック”(What’s the Story) Morning Glory?”です。この曲はアルバム中で最も攻撃的で、若者文化の無敵感と刹那的な高揚感を歌ったアンセムです。ここでもオーウェン・モリスの手腕が光り、ギターのレイヤーを重ね合わせた「音の津波」が形成されています。その荒々しいエネルギーは、90年代の若者のフラストレーションと希望を鮮やかに捉え、象徴するような楽曲です。圧倒的な推進力で、聴き手をオアシスの世界へと引きずり込みます。かくいう私も、このアルバムを聴いて人生が変わった一人です。

 

 

オリジナル盤レコードのD面 (ノエルの頭がアルバムの象徴?)

 

 

そして、海辺の波音のSEから最終曲”Champagne Supernova”が静かに始まります。ロック史上、最も壮大で内省的なアルバムのフィナーレです。ある人はこの曲を「アルバムの物語的ピーク」と呼び、「ロックンロールの頂点から静かな自己省察へと導く」と表現しました。一夜の狂乱の後に訪れる夜明けの静寂のようなコントラストが、アルバムのテーマである「栄光と虚無」を体現しています。これほど美しく、激しく、儚く締めくくられるアルバムを他に知りません。ここがオアシスの頂点だったことに疑いの余地はありません!

 

ノエルの尊敬するポール・ウエラーがリードギターとバッキングボーカルで参加している点も見逃せません。素晴らしいギタープレイを展開し、曲の魅力を何段も押し上げています。そしてこの曲を際立たせているのは、やはりリアムのボーカルです。抑制された繊細さと爆発的なエネルギーを併せ持ち、静かなヴァースでの抑えた歌唱からサビでの力強い叫び声へと移行するダイナミクスは圧巻です。神がかったリアムのボーカルは、ノエルの詩的かつ抽象的な歌詞、そしてバンドの核である壮大なサウンドスケープと融合し、ノスタルジーと刹那的な享楽を見事に体現して、90年代ブリットポップの象徴となりました。

 

 

ノエルのキスマーク付きサイン入りポスター!(Meg Mathews経由で入手)

 

 

長年のオアシスファンである私ですが、少し前まではアルバムランキングで3番手でした。ファーストアルバム「Definitely Maybe」がNo.1であることに疑いはなく、2番目は「Don’t Believe The Truth」のユニークでバリエーション豊かな成熟期の魅力に心を奪われていました。しかし、人生は面白いものです。Berwick Streetを歩き、テスト盤を入手し、ロックフィールドスタジオを案内してもらったことで心が大きく揺さぶられました。さらに、アメリカでの成功を記念してEPICが発行したプラチナアワード、「(What’s the Story) Morning Glory?」のサイン入りCDとポスター、そしてついにはカバージャケットのアートワークプリントを入手しました。このプリントにはブライアン・キャノンのサインと証明書が付属し、世界に2枚しか存在しません(もう1枚はブライアン自身が所有)。少し贔屓目かもしれませんが、何千回と聴き込むうちに、このアルバムはファーストアルバムと肩を並べる存在になりました。ようやく世間と評価と一致することができました。

 

 

アルバムのアートワークプリントプルーフ (ブライアンキャノンのサイン入り)とEPIC社製ゴールドディスク

 

 

客席の熱気がステージを包み込み、響き合う大合唱がボーカルの声をかき消します。これほど客と一体化するライブを他に知りません。歌わずにはいられない、そう思わせるのがオアシスの真髄です。

彼らのオリジナルアルバムはどれも傑作ですが、特にファーストとセカンドは格別です。誰もが口ずさめる名曲がずらりと並ぶスーパーアルバムを、2枚連続で世に送り出したバンドを他に知りません。オアシスをビートルズと並べたくなる気持ちがよく分かります。それにしてもスタジオ盤にも関わらずこのライブ感は一体何なのでしょうか。恐ろしい程のエクスタシーと幸福感が味わえます。シングルのB面曲やジャケット写真に至るまで、すべてが完璧です。繰り返しになりますが、もしB面の”The Masterplan”や”Rockin’ Chair”がアルバムに収録されていたなら、ビートルズを超えていたかもしれません。そんな夢のような想像をさせてくれる完成度です。

 

イギリスが誇る最後のロックスター。それがオアシスです。 

 

 

ロックフィールドスタジオに飾られたポスターに描かれたコメントがいかにもノエルらしい!

(You made the massive sandwiche, We made History !!)

 

 

They mean everything.
The swagger. The melodies. The attitude.
The lyrics. The mentality.
Oasis is not a band, it's a generation.

 

彼らはすべてを象徴している。

その揺るぎない自信と歩き方。心を掴むメロディー。

反骨の精神。詩のように響く歌詞。時代を突き動かすマインド。

オアシスは単なるバンドじゃない。ひとつの世代そのものだ。

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