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Made in Japan! 1週間ホルター心電図 (エクラ)を導入しました!

[2025.03.23]

先月に尾三地区で講演会をさせて頂いたのですが、その際にココロミルさんを紹介頂きました。ココロミルさんは日本のベンチャー企業で、社名のネーミング (うまい掛け言葉!) にほっこりします。実際にお話を聞き、とても感銘を受けました。「日本を良くしたい、大切にしたい 」という想いに共感し、導入させて頂くこととなりました。

 

 

これまで当院では、24時間ホルター心電図あるいは最大5日間の長時間心電図を用いていましたが、この度導入したeclat (エクラ)は最大7日間記録することが可能です。記録時間もさることながら、エクラの特徴はそのシンプルさと日本らしいきめ細やかさにあります。

 

長時間ホルター心電図の一覧

 

長時間の心電図検査を行う最大の理由は、不整脈の捕捉率にあります。下記の図のように、24時間の検査では心房細動の捕捉はわずか2.2%ですが、7日間装着することで7.4%まで上昇します。(David JG et al. N Eng J Med 2014) 胸部症状を頻回に認める患者さんであれば、その捕捉率はさらに上昇しますし、症状のない無症候性の患者さんにおいても心房細動を中心とした不整脈の検出に大きく寄与します。

 

心電図モニタリング期間と心房細動の捕捉率

 

従来の24時間ホルター心電図は下記の図のようにとても煩わしかったのですが、エクラはいたってシンプルです。胸骨正中上に装着するのですが、テープが国内大手のテープメーカーと共同開発しており肌にとても優しいです。最大7日間装着しますので、この点は非常に重要です。

 

 

どうしても汗に弱い面はありますが、シャワーを浴びてもテープが剥がれる懸念はほとんどなく、着けていることを忘れてしまう方もいるほどです。検査終了後は、ご自身にてレターパックを用いてココロミル社へ郵送して頂きます。そのため取り外しのための来院が不要です。患者さんのタイミングで行うことができるのも大きなメリットです。

 

シンプルなプロセスです!

 

ここからは少し内輪の話にはなりますが、エクラにはeclatWEBというウェブシステムがあります。このシステムにより、我々のようなクリニックと基幹病院との間でデータを共有することが可能になります。これはとても画期的で、情報を速やかに共有することができ、検査の重複を防ぐこともできます。

 

eclatWEBシステム

 

広島市内でも広島大学病院をはじめとして導入が拡大しています。今後も基幹病院と連携を取りながら不整脈の管理を強化していければと考えております。動悸症状はもちろんのこと、心臓のことで気になることが御座いましたら当院までお気軽にご連絡ください。

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