今年も残すところあと少しとなりました。当院も年内の診療を終え、年末年始はお休みを頂く予定です。地域の皆様の医療に貢献できるように努力を重ねて参りましたが、まだまだ至らぬところがあったことを反省しております。来年はさらに良い医療を届けられるように取り組んで参りたいと思います。

 

今年4月より勤務し始めた当初、不安を感じる日々の連続でした。基幹病院での外来と同じようにはいきませんので、思ったような診察が出来ず戸惑いを感じることもありました。そのような心境の中、温かく見守ってくださったスタッフの皆さんに助けられ、少しずつ慣れていくことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

クリニックでどこまでできるか、求められるものは何か、それらの問いに対する答えはすぐに出ません。しかしながら、少なくとも私自身がこれまで培ってきた循環器診療を高いレベルで提供できるように整えていきたいと感じています。特に、生活習慣病のリスク管理、不整脈 (特に心房細動)の早期発見と治療介入、心不全コントロールによる再入院抑制は非常に重要です。開業医としてはまだまだ新米ですが、日々努力を重ねていく所存です。

 

院長を説得し、9月より電子カルテを導入しました。まだまだ慣れない面もあり、受診された患者さんにご迷惑をおかけする場面もありました。予約システムを活用しながら、円滑に診療を進めていくことが来年の課題です。長年来院されている方も、初めて来院される方にも、「今日来て良かった」と感じて頂けるようなクリニックにしていきたいと思います。

 

来年も引き続き広島総合病院と尾道総合病院でお手伝いさせて頂くことになりそうです。最近はもっぱら後輩の指導が主となっていますが、若い先生達が不整脈領域に興味を持ち、どんどんスキルアップしていく姿は逞しく、とても嬉しい気持ちになります。

 

年末年始は少し時間が取れそうなので、一息つこうと思います。レコードタイムはいつでも最高です。今年は論文が２本アクセプト(米とヨーロッパ)され、３本のレビューをしました。日本の雑誌からハンガリー人のエディターがアメリカ人の論文を依頼なんていうことも珍しくありません。ナイジェリア人から依頼された時は驚きましたが (笑)。時代はどんどん進んでいます。私自身、どうしても成し遂げたい課題があります。来年に持ち越しとなりましたが、さらにデータを重ねてきちんと論文化したいと思います。

 

本年は大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

来年こそはしまなみサイクリングに出掛けたいです！